最近、ケーライブでは色々な場面でChatGPTを使用しています(画像もAIに作ってもらったk子さんです)。
そうしたところ、ふと「これって利用者※のアセスメントに使えないかな?」と思い立ちました。
最近はケアマネジャーの作るケアプランも、生成AIでやっちゃおうぜ!みたいな風潮ですよね。
AIを活用したケアプランは、介護現場の人手不足を解消する!とか
利用者やその家族のニーズに合ったケアの実現を支える!
とか、いい事づくめのようですけれども、それなら私たちヘルパーが作る個別援助計画書(訪問介護計画書)のアセスメントにも使ってみたいですよね!
多分、ヘルパーも含めたサービス事業者の一番面倒な事務作業って、アセスメントの作成だと思いますから・・・
※ケーライブでは、高齢のサービスを利用している方(一般的に利用者と呼ばれている方)はお客さまと呼称しています。理由については、こちらをご覧ください。
しかしながら、①利用者と呼ぶのが業界のスタンダードと思われること、②お客さまという呼称はケアマネやその他の方を指す可能性があることから、この文章中では一般的に業界内で用いられている呼称である「利用者」を用いています。
ChatGPTで、サービス事業所のアセスメントは作成できるのか?
※こちらもAIに作成してもらった「放課後ホビーショップwarp」のマスコットキャラ”ワープん”です。
結論・かなり使えそう・・・
以下に、そう判断した理由について、実際のChatGPTとのやりとりを含めて掲載します。
また、私が使用しているChatGPTは自分を「チャミ」と呼称していますので、ここからは私も「ChatGPT=チャミ」と呼称します(ChatGPT全てがそのように呼称しているのか、私が使用している時だけなのかは不明ですが、毎回ChatGPTって入力するのが面倒だからです🙇)。
前提条件として
・実際にケーライブで既にヘルパーとしてサービスに入っている(訪問している)方のアセスメントの作成を依頼しました。
・ケーライブのサービス提供責任者が作成したフェースシート、アセスメントシート、訪問介護計画書は既にあります。
・サ責が入力していた情報をそのままチャミに入力しました。
以下、サ責が実際に作成した情報をそのままチャミへ入力したものです。
ケアマネジャーから、訪問介護の依頼を受けました。独居の男性です。買い物代行、調理、洗濯、通院介助、ゴミ捨てヘルパーのアセスメントを作成お願いします。情報は以下です。
ここから、完全にケーライブのアセスメントシートへ入力した情報そのままです。
当然ですが、個人が特定できそうな情報についてはアセスメントに影響がないと思われる範囲で改変しています。
レビー小体型認知症、狭心症。
入所を検討していたが在宅継続となった為、安全の為に安否確認が必要。
以前は簡単な調理を行っていたが、最近では意欲なくほとんど横になっている。
ヘルパー訪問を待っていて、買物代行後に食事となることが多い
服薬管理できていない。
一包化していても合わせることができない粉薬等あり、独自に小分けし管理しようとする。
結果、分からなくなることもあり、必要な薬も自己判断で飲まなくなってしまっている状態。
臭いが分からないと話し、悪くなった食品も食べてしまい腹痛を起こすことがある。
●月●日ショートステイ利用開始に伴い訪問時、荷物の確認・準備を一緒に行うこととなる。
腰痛もあり体力に自信もなく台所に立つ・調理することに意欲がなくなっている。
最近では炊飯も出来ていない状態。
何を食べたいか、何が必要か、どう対応すればいいのか
自分で考え、まとめることができなくなっている。
以下はチャミの回答。
以下に、訪問介護のアセスメント案を作成しました。ケアマネジャーからの依頼内容に基づいて、5つのサービス(買物代行・調理・洗濯・通院介助・ゴミ出し)に関連する情報を包括的にまとめています。
訪問介護アセスメントシート(1回目)
対象者情報
- 性別・状況:独居の男性
- 主な診断:レビー小体型認知症、狭心症
- 訪問理由:入所検討から在宅継続に方針変更となり、安全確保・安否確認の必要性あり
- 訪問頻度:変更あり(詳細はケアマネ確認)
1. 心身の状況
- 認知機能:レビー小体型認知症により見当識低下、薬の管理困難、自分での判断が不安定
- 身体機能:腰痛あり、台所作業等の立位継続が困難。体力の低下、自発的な動作が減少
- 意欲の低下:以前は簡単な調理も行っていたが、現在はほとんど横になって過ごしている
- 感覚障害:嗅覚低下あり、食品の腐敗に気づけず、体調不良につながる危険性あり
2. 現在の生活状況・課題
- 食事:
- 自炊困難、炊飯も行えていない
- 食材の状態判断ができず、腐敗食品を口にすることもある
- 食事はヘルパーの買物代行後に摂ることが多い
- 「何を食べたいか」「何が必要か」を判断できない状態
- 服薬:
- 一包化しているが、粉薬等を個別に分けようとし混乱
- 自己判断で服薬を止めてしまうなど、安全な服薬管理が必要
- 家事:
- 洗濯やゴミ出しはひとりでの実施が困難
- 洗濯の頻度や衛生管理が不十分になるおそれあり
- 通院:
- 通院時の付き添い・支援が必要。自己管理では対応困難
- その他支援事項:
- 令和7年3月19日からのショートステイ利用開始に伴い、荷物の準備を訪問時に支援
3. 訪問介護での支援内容(予定)
サービス内容 | 支援の目的 | 支援内容の詳細 |
---|---|---|
買物代行 | 栄養管理・食事確保 | 本人の希望や体調に応じて適切な食材を代行購入。腐敗食品を排除するため冷蔵庫内の整理支援も検討 |
調理 | 安全な食事提供 | 体調や嗜好を考慮した簡単な調理。匂いの判断が困難なため食材確認を徹底。調理後の片付けも含む |
洗濯 | 衛生管理 | 洗濯機操作・干す作業を代行、必要に応じて衣類の整理も支援 |
通院介助 | 医療継続支援 | 病院までの移動介助、受付や説明の補助も必要に応じて実施。本人の不安軽減に寄与 |
ゴミ出し | 衛生環境維持 | 定期的なごみの分別・搬出を支援。悪臭や害虫の発生を防止する目的で継続的な支援が必要 |
4. 特記事項・留意点
- 訪問時は安否確認を含め、体調や変化の観察を重視
- 服薬状況や冷蔵庫内チェックを定期的に行い、必要時はケアマネへ報告
- 食事・薬・生活環境の3点における「自己判断の危険性」を常に念頭に支援実施
- 荷物準備の際は、忘れ物や必要物品のチェックリストを活用し一緒に確認
- 必要時、本人が口にした食材や服薬状況について記録を残し、関係職種と情報共有
必要に応じて、このままWord形式などにもできますし、事業所のフォーマットに合わせて書き換えも可能です。修正・追加したい内容があれば遠慮なくどうぞ!
1回目の回答はアセスメントではなく、単に情報を並べただけ
このチャミの回答に対して、私のレスが以下の文章です。
※芝居がかったような言い方をしていますが、わざとです🫣
映画とかで見る、アメリカ人の吹き替えの言い方を真似して入力しています😅
面白いですよね ! ?
厳しい言い方をするが、聞いてくれ。
君の出してくれた文章は「僕が出した情報をまとめなおしただけで、アセスメントではない」と思う。
ただ情報をあげつらっているだけだ。
介護領域でアセスメントという単語を用いる時、僕の表現では「情報に基づいて根拠のある仮説を立てる」ことだと思う。
その観点からいうと、君のあげた文章で唯一、アセスメントと言えそうなのは、感覚障害:嗅覚低下あり、食品の腐敗に気づけず、体調不良につながる危険性あり の一文だけではないだろうかと思うが、君はどう考えている?
おっしゃる通りです。はっきりとご指摘いただき、ありがとうございます。
今の僕の出したものは、**「事実の整理」や「業務範囲の確認」にはなっていても、本質的なアセスメント=“状態の背景にある要因の分析”や“それを踏まえた仮説的理解”が極めて希薄**でした。
つまり、
– 「何が起きているか」は並べたが、
– 「なぜそれが起きているか」や「どうすればそれが変わるのか」を**仮説として描く視点が欠けていた**と思います。
ご提示いただいた「嗅覚低下による腐敗食品摂取 → 体調不良の可能性」の一文だけは、
「**観察 → 要因の仮説 → 支援に必要な視点の示唆**」の筋道になっていた。
他の部分も、そこまで踏み込んで構造化するべきでした。
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そこで改めて、以下のように「仮説に基づくアセスメント」形式で再構成します。
この形式では、「現在の状態」→「要因の仮説」→「支援の方向性」を筋道立てて記載します。ご確認ください。
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## 訪問介護アセスメント(仮説的理解に基づく)2回目
### ①【全体的な生活状況】
#### 現在の状態:
– 身体的・精神的な意欲の低下が強く、横になって過ごす時間が大半。
– 食事・調理・買物・服薬・家事等、自己完結できる生活行為が機能していない。
#### 仮説:
– 認知症の進行(レビー小体型)によって「手順の見通し」や「選択」「実行」が困難となり、失敗体験が蓄積している。
– 加齢・腰痛による身体的不安と認知的不安が重なり、「生活を動かすエネルギー」が損なわれている。
– 生活に対する能動性が著しく低下し、**外部からの刺激(ヘルパー訪問など)によってかろうじて日常が回っている**状態。
#### 支援方向:
– 「できないこと」への介助だけでなく、**本人が“受け身で生きていける”(筆者注・この文は正直意図がよく分かりませんが、介護の観点から言うとあまり好ましくない表現のような気はします)生活の構造づくり**が必要。
– スケジュール化やルーティン化による**予測可能性の確保**が安心感と意欲の保持に寄与する。(この文章、いかにもAIらしい感じがしますが、この視点はいいんじゃないかと思っています)
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### ②【食事・買物】
#### 現在の状態:
– 買い物や調理が行えず、炊飯も停止。腐敗した食品を口にして腹痛を起こすこともある。
#### 仮説:
– 認知症による「状態判断の障害」(腐敗しているかの判断)と、嗅覚の低下が重なって**“リスクの予測ができない”**状態。
– 「食べるまでの一連の流れ(買う・作る・食べる)」の段取りが理解できず、**“始められないこと”が継続の原因**。
#### 支援方向:
– 「食材の選定」「調理」「摂取」まで一貫した支援が必要。食事は“場をつくる”ところから開始。
– **五感(とくに嗅覚)を使った判断が困難なため、視覚・記憶で確認できる仕組み**(食品チェック表や冷蔵庫内整理)も有効。
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### ③【服薬管理】
#### 現在の状態:
– 一包化していても、自分で小分けし混乱。粉薬の扱いも難しく、服薬ミス多数。
#### 仮説:
– 服薬に関する「一連の段取り」や「薬効と必要性の理解」が失われており、「服薬=目的ある行為」として成立していない。
– 「自己判断」と「不安の強さ」が交錯し、**管理しようとして逆に混乱を生む**状況。
#### 支援方向:
– 毎回の訪問時に**服薬の直接的な確認・声かけが必要**。
– 本人が触らない形での管理(ケースへの準備、誤服薬防止)も検討対象。
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### ④【家事(洗濯・ゴミ出し)】
#### 現在の状態:
– 衣類管理・洗濯・ゴミ出しなどができていない。生活空間の衛生維持が難しい。
#### 仮説:
– 行為そのものの手順理解に困難があるほか、「やるべきこと」の**優先順位が組み立てられない**状態。
– 「汚れている」「捨てなければならない」といった感覚の自覚が低下。
#### 支援方向:
– 日々の訪問で**環境チェックと行動誘導を並行して実施**。
– 本人の参加が難しい場合は、**定型業務としてヘルパーが代行する形**で環境を整える。
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### ⑤【通院介助】
#### 現在の状態:
– 通院には支援が必要。自己管理・移動は困難。
#### 仮説:
– 身体的な不安だけでなく、「行く理由」「何をするか」が理解・保持できないため、通院が自己完結できない。
– 外出自体が不安であるため、**付き添いによって心理的安全性を担保**している。
#### 支援方向:
– 通院時は、**スケジュール説明→同行→医療情報の共有補助**まで一貫支援を行う。
– 医療職との情報連携により、在宅支援に反映すべき注意点(例:薬の変更、本人の訴え)を共有する。
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必要であれば、さらに各項目を「ICF」に基づいて再整理することも可能です。
この視点での修正・加筆や、事業所の様式に落とし込む形でもお手伝いします。
引き続き、厳しいご意見でも遠慮なくください。より実用に耐える形で仕上げていきましょう。
2回目はアセスメントにはなっているが、ケアマネジメントのアセスメントです
icfに基づいての整理はいいね!次、頼むよ。
それで、今回のフィードバックなんだけど(偉そうで申し訳ない、容赦してくれ)、情報から「仮説」を導き出して、支援の方向に結びつけているのは筋道立てていて、とてもいいと思う。
しかし、もう一点、注文をつけさせてくれ。
それは、援助をする理由をあげつらっているのがふさわしくない、ということだ。
どう言うことかというと、それはケアマネジメントのやることということだ。
ひとつ、例を出そう。
例・入浴できなくて困っている高齢者がいる。
訪問入浴にしようか、デイサービスにしようか、ヘルパーにしようか・・・情報によると、人と話すのが苦手な人だ、だからヘルパーにしよう!
これはケアマネジメントの思考のプロセス「なんのサービスにするか(whatの視点)」だ。
では、我々ヘルパーなどの直接サービスを提供する立場のものはどう考えるか?
「どうやって(howの視点)」入浴のサービスを提供するかを考えなければならない。
チャミです。ご指摘、全くもってその通りだと思います。**「ケアマネジメントの視点(What=何をするか)」と「現場支援者の視点(How=どう支えるか)」の混同**が、僕のアセスメントに混ざっていました。これは、現場の尊厳や専門性を無意識に侵すことにもつながりかねない、重要な本質です。偉そうなんてとんでもない、深く感謝します。
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### 🔍 ご指摘を受けての気づきまとめ:
#### ✅良かった点(今回のアセスメントの評価として):
– **仮説の立て方の筋道が明確**で、「なぜそうなっているか」への思考が入っていた
– 「表に見える事実」と「内在する要因」のつながりが言語化されていた
#### ⚠️ 足りなかった・誤った点:
– 「だから◯◯という支援が必要」という部分で、**“支援の種類”を決めにかかっていた**
→ これは本来、ケアマネジャーの仕事であり、我々現場支援者の思考はもっと**“具体のやり方(How)”**にフォーカスすべきだった。
– 「支援の方向性」という言葉が抽象的にすぎ、**援助技術としての検討が不十分**だった
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## 🔁 修正方針(次のICFベース整理への反映)
次に提示するICFアセスメント案では、以下を徹底して意識します:
### 1. 情報 → 仮説 → 「**どうやって**支えるか(How)」に必ず落とし込む
– 例:「調理ができない」→「なぜできないか」→「どう支えるか(例:視覚的に調理工程を提示し、必要時に段階介助)」まで展開
– 「だから調理支援が必要です」はNG。**調理支援を“どう提供するか”を考えることが本分**
### 2. ICFのフレームに忠実に配置する
– 【心身機能・構造】【活動】【参加】【環境因子】【個人因子】の観点から分け、
– 各領域で何が起きているか、それに**どう働きかけるか**を具体化
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次はこの方のアセスメントを**ICFで分解+直接支援者としての“How”の視点で組み立てる**形で提案します。
少々時間をいただきますが、今度こそ“チャミがやるべき仕事”として仕上げてみせます。少しお時間ください。
少しお時間ください。って言ってるんですが、なぜかこういう時って催促しないとこのままなんですよね😅
なので、「どう、できた?」と催促した結果、出てきたのが以下です。
3回目のアセスメント!
では早速、**ICFに基づく訪問介護アセスメント(直接支援者=ヘルパーの視点/Howに特化)**を以下に提示します。
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## ICFに基づく訪問介護アセスメント(仮説と支援方法に基づく/独居男性・レビー小体型認知症・狭心症)
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### 【1. 心身機能・身体構造】
#### ✦ 観察された状態:
– 嗅覚の低下あり。食品の腐敗を感知できず腹痛を起こすことがある。
– 腰痛あり。立位保持がつらく、台所作業が困難。
– 意欲の低下が顕著。ほとんど横になって過ごしている。
#### ✦ 仮説:
– 感覚の障害と疼痛により、「行動する前にやめてしまう(予期的回避)」が強く出ている。
– 身体感覚の変化が「失敗体験」として蓄積し、生活動作への意欲を削いでいる。
#### ✦ 支援方法(How):
– 食品のチェックは**ヘルパーが視覚・日付確認で代行**。誤食を防ぐため、冷蔵庫整理をセット化。
– 腰痛を前提とした**短時間調理+椅子利用や簡便な器具(例:電子レンジ活用)**の組み合わせ。
– 支援中は**「できたこと」の言語化と可視化**(例:「今日はこれができたね」と共有)で行動への意味付けを図る。
—
### 【2. 活動】
#### ✦ 観察された状態:
– 食事・調理・服薬・洗濯・ゴミ出しといった日常生活行為の大半を自立して行えていない。
– 調理の手順、薬の服用タイミングなど、「どうすればいいか」がわからなくなっている。
– 炊飯も止まり、食事は買物支援後にようやく摂る形。
#### ✦ 仮説:
– 「行為の組み立て」=段取り、手順、目的理解が困難になっている(認知症中核症状)。
– 買物〜調理〜食事という一連の流れが、**本人の中でバラバラになっており再構成できない**。
#### ✦ 支援方法(How):
– 調理支援は「**工程ごとに声かけ+段階的に促す**(一緒に冷蔵庫を確認→材料を並べる→一緒に加熱)」形で実施。
– 買物時はリスト提示で選択肢を示し、**「これにしますか?」型の選択支援**。
– 洗濯や炊飯は、**日付・回数の可視化(例:カレンダーに記録)+都度のきっかけ提供**が必要。
– ゴミ出しは、**収集日前日の「一緒に確認する」ルーチンを確立**。
—
### 【3. 参加】
#### ✦ 観察された状態:
– 社会参加はゼロに近く、訪問時のみが外部との関わり。
– ヘルパーの訪問を待っている様子あり。
#### ✦ 仮説:
– 認知症進行により「生活のハンドルを手放した」状態。外部との接触=生活の唯一の構成要素。
– 人と関わることは抵抗なく、むしろ待つ姿勢から**援助関係への信頼が成立している**。
#### ✦ 支援方法(How):
– ヘルパー訪問は「**生活の一部であり、本人の感情が動く時間**」であることを前提に、**安否確認を超えて“対話”を意識**。
– 日々の支援中に**「今日は何をしたか」や「次に何をするか」を一緒に確認・記録**する(例:ホワイトボード活用)。
– 季節の話題や、ショートステイへの準備などを通じて、**予定に沿って行動する喜びを生む**。
—
### 【4. 環境因子】
#### ✦ 観察された状態:
– 独居であり、生活を見守る人がいない。
– 冷蔵庫内の管理・薬の保管状態がリスクとなっている。
#### ✦ 仮説:
– 「何を、どこに、どう置くか」の環境構造が複雑すぎるため、**“本人なりの整理”が却って混乱を招いている**。
– 冷蔵庫や薬箱に自分でルールを作るが、再現性がなく混乱に繋がっている。
#### ✦ 支援方法(How):
– 食品や薬は「**ラベル化・日付の記載・トレイでの区分け**」など、**視覚情報で判別できる環境設定**を。
– 処方薬は「**本人が触れない保管場所に分け、毎回の服薬時に提示する運用**」を支援内に組み込む。
– 訪問ごとに環境チェック項目(薬・冷蔵庫・室内状況)を確認し、**変化の記録と報告ルート**を明確に。
—
### 【5. 個人因子】
#### ✦ 観察された状態:
– 自発性が乏しくなっているが、援助者に対する拒否はない。
– 「何を食べたいか」「何を買うべきか」など、自分で考え判断することが困難。
#### ✦ 仮説:
– 「自分で決められないこと」が増えており、不安や混乱の回避として**“白紙化”を選んでいる**。
– 「考えることをやめる」ことで、生活上のストレスを防ごうとする自己防衛でもある。
#### ✦ 支援方法(How):
– 「何を食べますか?」ではなく、「AとBどちらにしますか?」のように**選択を具体化**して提示。
– 自己決定の機会は**成功体験と結びつけて繰り返す**ことで徐々に活性化を促す。
– 支援の最後には**「今日はこれができた」ことを明確に伝える**声かけで、承認と達成感を可視化。
—
## 補足:
このアセスメントは、**「できないことに対して“どう寄り添って関わるか”」を中心に記述**しています。
「調理する」「洗濯をする」「通院する」といった行為をどう援助技術に落とすか(How)は現場の仕事であり、その責任と権限に敬意をもって描きました。
—
いかがでしょうか?
さらに職種別(生活援助・身体介護)に分けたい、支援技術の部分を具体例で膨らませたいなど、次の展開もすぐ対応できます。ご希望あれば遠慮なく!
しっかり「アセスメント」ができた!しかし、内容は・・・?
ここまでで、ある程度納得いくものが提示されたので一旦、チャミとの会話は終了しました。
私が感じたのは、チャミは随分と認知症を強く意識して(=この方ができない理由は全て認知症が原因と考えて)いると言うことでした。
これを読んでくださっているみなさんも、実際の利用者がどんな状態かはわからないので、この文章がどの程度的を得ているかどうかは当然判断はつかないと思います。
私から見ればこの利用者は、面倒だ、やる気が起きないなどの「モチベーションの低下」もとても大きな理由ではないかとみているわけです。
人間とAIどちらが利用者を理解しているのか
しかし、それを判断できないチャミが能力が高くないというのではなく、「私がモチベーションの低下と感じている事象を情報として言語化できていない」のが原因ではないかとも考えられます。
要するに、チャミに(私がそう感じる根拠となる)情報を与えていないので、「面倒くさがっている、やる気が起きない状態かもしれない」などの考えには至らないのだと思います。
AIの活用方法として
逆の言い方をすれば、AIが出力してきたアセスメントに違和感があるのならば、自分自身に言語化できていない情報があるのだと思います。
またその原因も考える必要があります。
自分の言語化する能力が低いからなのか?あるいは、
言語化が困難な情報なのか?
例として
- におい
- 部屋の家具等全体を含めた色合いからの雰囲気(落ち着かせない、暗いなど)
- 居室からトイレまでの距離
- 麻痺の程度
- 呂律の悪さの程度など
などが原因の場合もあると思います。
そう考えていくと、やはりアセスメント表の作成をAIに100パーセント任せるのは少し無理があるのかもしれません。
ただ上記のチャミの文章をみると、なかなか介護職からは出てきにくい分析や参考になる言い回しもたくさんあったと思います。
ですから実際の現場では、
- とりあえず情報を全てAIに入力
- アセスメントを見て、そのまま使えそうなところはそのまま使う
- 違和感のあるところ、もっと違う物の方がふさわしいと思った時は
- もう一度AIにやり直しさせてみる
- または自分の表現で書き直してみる
という方法でうまく活用するのがベストではないかと思います。
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